Black K

Let Go Again

この人といつも二人で来ていたBar。いつも綺麗な夜景が、今夜は雨粒で滲みながら、よりキラキラと光っている。 いつも座るカウンターの端の席。いつものように彼は私の左側。年上の彼と過ごす大人の夜。 でも、ここに来たのは何か月ぶり。もう二人では会っ…

My boy Vol.2 ―― Keiji.K

Vol.1 Vol.2 ***** ――ちょこんとテーブルから顔だけが出ている。 家に初めてきた小さな客。 あれから、何とかつかさをトイレに連れて行き、シャワー、着替えを済ませ、今はこいつの汚れたパンツを洗濯中。 「飲むか?」 やっと泣き止んだこいつの前に、牛乳…

My Boy Vol.1 ―― Keiji.K

Vol.1 Vol.2 **** 朝は弱い。昨日もレモンサワーを飲み過ぎたし、とどめのラーメンで胃ががっつりもたれてる。やっぱりもう若くはねぇなぁ。仕事が昼からでよかった。暫くベッドに潜ってよう。 ピンポーン 誰だよ、朝っぱらからうっせーな。一人で寝るには大…

The Ripper (※閲覧注意)

9月の夜雨はアスファルトから熱気を奪い、その独特な匂いと不快感をぼんやりと立ち昇らせる。 予想外に残業が長引いた。女は殆ど車の通らない暗い道を急いだ。 路地裏を曲がると、その少し先に男が一人、ガードレールに腰をかけていた。持て余すように前に投…

Summer Lover

籍だけを入れて式を挙げなかった私たちのために、仲間が開いてくれたサプライズパーティー。プライベートビーチを持つ小さなホテルを貸し切って、なんて豪華なことをいっても、みんなが揃えばただの飲み会になるわけで。夜通しの喧騒のあと、各々の部屋に戻…

頭痛が痛い

おでこに冷たいものを感じて目が覚めた。身体が熱くて息が苦しい。ここはどこだ? ああ、マンションで寝ているのか…… 「ごめん、起こした? 冷た過ぎる?」 昔から聞き慣れた、女性にしては低めの声。冷却シートが苦手な俺のために、おでこにあてがわれたの…